蔓菜(読み)ツルナ

デジタル大辞泉 「蔓菜」の意味・読み・例文・類語

つる‐な【×蔓菜】

ハマミズナ科の多年草海浜砂地に生え、栽培もされる。高さ約60センチ。全体に多肉質で、茎はやや蔓状になる。葉は柄を持ち厚く、円みのある三角形。夏から秋、葉のわきに黄色い小花を1、2個つける。食用。はまぢしゃ。はまな。 夏》くすりにもすなる―のつゆじめり/碧童

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精選版 日本国語大辞典 「蔓菜」の意味・読み・例文・類語

つる‐な【蔓菜】

  1. 〘 名詞 〙 ザクロソウ科の多年草。中国、南アジア、オーストラリア、南アメリカなどに広く分布し、日本では北海道南部から九州にかけての海岸の砂地に生え、栽培もされる。高さ三〇~六〇センチメートル。茎はややつる性で下部は地面をはう。茎、葉ともにやや多肉で細かい粒状の突起を密布する。葉は柄をもち厚く、三角状卵形で長さ約五センチメートル。夏から秋にかけ、葉腋に一~二個ずつ咲く花をつける。花弁はなく、萼筒は長さ四~五ミリメートル、裂片は広卵形外面緑色内面は黄色。果実は、四~五個の大形の刺状の突起を持った萼筒に包まれ、数個の種子を含む。新芽と葉は浸し物や汁の実に使う。漢名、蕃杏。はまな。はまぢしゃ。《 季語・夏 》 〔物品識名(1809)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蔓菜」の解説

蔓菜 (ツルナ)

学名Tetragonia tetragonoides
植物。ツルナ科の多年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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