蔵福寺(読み)ぞうふくじ

日本歴史地名大系 「蔵福寺」の解説

蔵福寺
ぞうふくじ

[現在地名]阿見町追原

清明せいめい川を見下ろす台地上にあり、竹生山吉祥院と号し、真言宗豊山派本尊阿弥陀如来。応永初期に精満の開山、もとはなわ村字東観山とうかんざんにあったといわれ、寛正四年(一四六三)七月二八日の奥書のある「大盧遮那成仏神変加持経」巻四(東成寺蔵)に「常陸国信太庄塙蔵福寺住物」とある。


蔵福寺
ぞうふくじ

[現在地名]下館市甲 西町

浄土宗、光雲院八丁山と号し、本尊は阿弥陀如来。初め時宗に属したが、昭和一七年(一九四二)浄土宗に改宗する。寺伝によると、近江国の八葉山蓮華寺二世尊覚慈心が、正中二年(一三二五)諸国遊行の途上岡芹おかぜり八丁台はつちようだいの地蔵堂に阿弥陀三尊を安置して開基という。


蔵福寺
ぞうふくじ

[現在地名]熱田区市場町

亀宝山と号し、浄土宗西山派。本尊阿弥陀如来。創建年代不詳。慶長年中(一五九六―一六一五)炎上し、記録をことごとく焼失したという。中興を周賢(「尾張名所図会」は「秀賢」とする。慶長四年没)という(徇行記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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