薏苡仁(読み)ヨクイニン

精選版 日本国語大辞典 「薏苡仁」の意味・読み・例文・類語

よくい‐にん【薏苡仁】

  1. 〘 名詞 〙 鳩麦(はとむぎ)の種子。ひきわって粥(かゆ)・スープ・菓子などをつくる。また、漢方薬として、利尿・緩下(かんげ)鎮痛などに用いる。
    1. [初出の実例]「猪斎へ田舎よりおとづれて、薏苡仁と茴香とをのぼする事ありし」(出典:咄本・醒睡笑(1628)八)
    2. [その他の文献]〔本草綱目‐穀部・薏苡仁・集解〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薏苡仁」の意味・わかりやすい解説

薏苡仁
よくいにん

イネ科のハトムギ(→ジュズダマ)の硬い包鞘に包まれた種子の生薬名。デンプン,蛋白質,脂肪および微量の抗腫瘍性物質 coixenolideを含有する。滋養強壮薬として,また内用および外用して伝染性のいぼの治療に有効といわれる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「薏苡仁」の解説

薏苡仁 (ズズダマ)

植物。イネ科の多年草,薬用植物。ジュズダマの別称

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