鳩麦(読み)ハトムギ

デジタル大辞泉 「鳩麦」の意味・読み・例文・類語

はと‐むぎ【×鳩麦】

イネ科一年草。高さ約1.5メートル。ジュズダマに似て、細長い葉が互生し、夏から秋、雌花雄花との穂がつく。実は暗褐色の堅いさやをもつが、指で割ることができる。種子漢方薏苡仁よくいにんといい利尿・健胃薬とする。アジア熱帯地方の原産川穀せんこく四国麦 秋》「―や昔通ひし叔父が家/子規
[類語]小麦大麦裸麦ライ麦烏麦燕麦押し麦き割り麦

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精選版 日本国語大辞典 「鳩麦」の意味・読み・例文・類語

はと‐むぎ【鳩麦】

  1. 〘 名詞 〙 イネ科の一年草。アジアの熱帯地方の原産で、日本へは享保年間(一七一六‐三六)に渡来したといわれ、薬用食用として栽培される。高さ一~一・五メートル。葉は広披針形で長さ一〇~四〇センチメートル。雌雄同株。夏、梢上の葉腋に一個の花穂と数個の雄花穂をつける。雄花穂は長さ約三センチメートルの紡錘形で、下部に長さ約一センチメートルの硬い鞘に包まれた雌花穂がある。花後、暗褐色で楕円形の果実を結ぶ。中の仁は扁卵形で、食用になり、漢方では薏苡仁(よくいにん)といい利尿・鎮痛・強壮薬。漢名は川穀だが、ふつうジュズダマの漢名の薏苡をも用いる。しこくむぎ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「薏苡は珠数にとられて秋の風〈彩雲〉」(出典:続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉秋)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鳩麦」の解説

鳩麦 (ハトムギ・ハツトムギ)

学名Coix lacrymajobi var.mayuen
植物。イネ科の一年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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