薬園八幡神社(読み)やくおんはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「薬園八幡神社」の解説

薬園八幡神社
やくおんはちまんじんじや

[現在地名]大和郡山市材木町

材木ざいもく町の南端鎮座。薬園はなまってヤコウと俗称する。祭神品陀別ほんだわけ命・息長足姫おきながたらしひめ命。旧村社。「続日本紀」天平勝宝元年(七四九)一一月二五日条に「於南薬園新宮」とあり、平城京南に薬園宮があったとされる。宮地については現大和郡山市北郡山きたこおりやま町字茶園場ちやえんばとする説もあり、その南方しお町に当社御旅所があって旧鎮座地と伝えるが明らかでない。長徳四年(九九八)の諸国諸荘田地目録(東大寺文書)によると、同年東大寺領清澄きよずみ荘内の薬園宮を中心に田地が開発され、薬園荘(薬園村)が成立した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「薬園八幡神社」の解説

薬園(やくおん)八幡神社

奈良県大和郡山市材木町にある神社。“薬園”は転訛して「やこう」ともする。奈良時代、平城京の南の薬園村の鎮守として創祀されたものと考えられている。通称、やこうさん。

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