精選版 日本国語大辞典 「藍摺」の意味・読み・例文・類語 あい‐ずりあゐ‥【藍摺】 〘 名詞 〙① 布または紙の表面に藍で模様を摺り染めにすること。また、そのもの。花摺りに対していう。あやずり。あおずり。あおくさずり。[初出の実例]「神祇官伯已下弾琴已上十三人〈略〉各榛藍摺綿袍一領」(出典:貞観儀式(872)三)② 「あいずりえ(藍摺絵)」の略。③ ( ①のような色模様が現われるところから ) きのこ「はつたけ(初茸)」の異名。[初出の実例]「菌茸〈略〉奥の南部及近江辺にて、あいずりと云」(出典:物類称呼(1775)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藍摺」の意味・わかりやすい解説 藍摺あいずり 版画用語。藍絵ともいう。「紅嫌い」と同様,幕府の弾圧によって生じた江戸時代末期浮世絵の一様式。天保 13 (1842) 年の奢侈禁止令のとき考案され,藍1色または少量の紅,黄などを要所に配して摺った作品。いずれも色彩の制限に対抗して工夫された様式で,清新な感覚が当時の庶民に受け流行した。またこれに類する版画も広く藍摺と呼ばれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by