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藤井健治郎 ふじい けんじろう

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

藤井健治郎 ふじい-けんじろう

1872-1931 明治-昭和時代前期の倫理学者。
明治5年9月10日生まれ。早大教授から大正2年京都帝大教授となる。当時の倫理学の主流とはことなる社会学的倫理学の立場をとった。昭和6年1月15日死去。60歳。山形県出身。東京帝大卒。旧姓は石川。号は館山。著作に「主観道徳学要旨」「国民道徳論」など。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

藤井健治郎
ふじいけんじろう
(1872―1931)

倫理学者。山形県生まれ。第二高等学校を経て帝国大学文科大学哲学科に入学。1898年(明治31)大学卒業後、ただちに大学院に進学、翌1899年東京専門学校(現、早稲田(わせだ)大学)で西洋倫理学史、論理学を講じた。1905年ドイツ留学を実現し2年にわたりミュンヘン、ベルリンで研究に従事した。1913年(大正2)京都帝国大学文科大学教授に就任、倫理学講座を担当するとともに、社会学を講じた。倫理学者としての藤井は、同時代の倫理学の主流である道徳形而上学(けいじじょうがく)あるいは実践道徳論に対し、社会事実としての習俗(道徳事実)の研究と、意識の事実としての品性(道徳的価値)の研究が相まって、初めて道徳的事実を研究する固有の科学としての倫理学が成立するという社会学的倫理学の立場をとった。主著に『主観道徳学要旨』『国民道徳論』などがある。[田代和久]
『『藤井博士全集』全8巻(1932~1933・玉川学園出版部) ▽渡辺和靖著『明治思想史――儒教的伝統と近代認識論』(1978/増補版・1985・ぺりかん社) ▽山田孝雄編『近代日本の倫理思想』(1981・大明堂)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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