藤植流(読み)ふじえりゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

藤植流
ふじえりゅう

胡弓の流儀名。江戸時代宝暦年間 (1751~64) に藤植検校が,三弦胡弓を四弦に改めたことから起った流派。以来5代を経て上崎勾当 (一説に藤上検校) から山室保嘉,千代子へと伝承されて今日にいたっている。山田流箏曲と結びついて,三曲合奏の胡弓部分を受持ったが,現代ではその地位を尺八に奪われている。胡弓本来の「本曲」には,表組に『栄獅子』『唐子楽』『百千鳥』『常盤獅子』『下り葉』,中組に『千歳恋慕』『夏の夜』『神楽』,奥組に『長生殿』『越天楽』『八千代の調』『鶴の巣籠』『岡安砧』『松竹梅』が伝えられている。

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大辞林 第三版の解説

ふじうえりゅう【藤植流】

〔「ふじえりゅう」とも〕
胡弓こきゆうの流派。宝暦(1751~1764)頃、江戸の藤植検校けんぎようの創始。三弦であった胡弓を四弦に改めた。

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世界大百科事典内の藤植流の言及

【藤植検校】より

…1736年(元文1)岡永検校わさ一のもとで,検校に登官。胡弓の弦数を3弦から4弦に改め(第3,第4弦同調律の複弦),以後この四弦胡弓による胡弓音楽が,江戸で藤植流として普及した。《栄(さかえ)獅子》《越天楽》《鶴の巣籠》などの本曲12曲のほか,《岡康(安)砧》《松竹梅》も本曲に加えられる。…

※「藤植流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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