藤津比古神社(読み)ふじつひこじんじや

日本歴史地名大系 「藤津比古神社」の解説

藤津比古神社
ふじつひこじんじや

[現在地名]中島町藤瀬

熊木くまき川の上流の山間南東に面して鎮座する。祭神は藤津比古神、相殿に熊野速玉神を祀る。旧郷社。新宮しんごと通称される。「延喜式」神名帳に載る羽咋はくい郡の同名社にあてられる。「三州式内等旧社記」によると、古くは八町山奥の雲見くもみ(虫ヶ峰)に鎮座、のち釶打なたうち熊野社の相殿となったという。中世釶打村の惣鎮守で熊野権現と称した。社蔵棟札によれば、正和三年(一三一四)八月二三日拝殿(五間四方)造営が行われている。永禄二年(一五五九)九月一五日には地元の土豪国分氏一族をはじめ、釶打村はもとより、隣接する直海のうみ保や熊来くまき庄の土豪・百姓や村中らが米銭の寄進を行っており、当社は村域を越えた広汎な信仰を集めていた(社蔵奉加札)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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