虎河豚(読み)トラフグ

デジタル大辞泉 「虎河豚」の意味・読み・例文・類語

とら‐ふぐ【虎河豚】

フグ科の海水魚全長約70センチ。胸びれ後方に、周囲白い黒青色の大斑があり、卵巣肝臓に強毒がある。ふぐ料理では最高級品で冬がしゅんふぐ提灯にもする。北海道以南、東シナ海まで分布。下関地方で「まふく」、岡山・広島地方で「おおふく」とよぶ。 冬》
[類語]河豚真河豚

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精選版 日本国語大辞典 「虎河豚」の意味・読み・例文・類語

とら‐ふぐ【虎河豚】

〘名〙 フグ目フグ科の海産魚。体長約七〇センチメートル。背面黒褐色で腹面は白い。胸びれ後方に一個の大きな黒紋があり背面・腹面に小さなとげが並ぶ。肉・血液に毒はないが、肝臓・卵巣などには強毒を有する。フグ料理の最高級品で、冬季に最も賞味される。皮は河豚提灯の材料にする。北海道南部から台湾にかけての沿岸に分布。《季・冬》
※俳諧・桜川(1674)冬二「虎鰒や大和にはあらぬ汁の味〈吟睡〉」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「虎河豚」の解説

虎河豚 (トラフグ)

学名Takifugu rubripes
動物。フグ科の海水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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