蚕沙(読み)さんさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蚕沙」の意味・わかりやすい解説

蚕沙
さんさ

蚕の飼育中蚕座に堆積する蚕糞,食べ残しの桑,抜け殻などのこと。これを除く作業除沙という。蚕沙の量は蚕の成長につれて多くなる。蚕沙を貯蔵するとその中の多糖類乳酸菌酢酸菌などによって発酵し,蛋白質一部アミノ酸に分解されて香りのよい飼料が得られる。また肥料葉緑素原料としても利用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 項目

百科事典マイペディア 「蚕沙」の意味・わかりやすい解説

蚕沙【さんさ】

養蚕用語。カイコ幼虫が食べ残した桑葉と蚕糞(こくそ)の混じったもの。肥料や家畜の飼料として有用。蚕座に堆積するとカイコの衛生上よくないので,除去を必要とする。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

普及版 字通 「蚕沙」の読み・字形・画数・意味

【蚕沙】さんさ

蚕の糞。

字通「蚕」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む