蛇の目ミシン工業(読み)じゃのめミシンこうぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蛇の目ミシン工業」の意味・わかりやすい解説

蛇の目ミシン工業
じゃのめミシンこうぎょう

家庭用ミシンのトップメーカー。 1921年裁縫機械製作所を創設し,24年帝国ミシンとして設立,日本初の世界標準型ミシンの製造に着手して,国産ミシンのパイオニアとなる。 29年パインミシン株式会社に組織変更,31年国産パインミシンと改称。 49年蛇の目ミシンと改称,50年蛇の目産業を設立して蛇の目ミシンの事業を継承,54年現社名に変更。電機,精密工業,金属工業,電算センターなどの子会社のほか,アメリカ,ドイツイギリス台湾オーストラリアカナダニュージーランドに海外製造,販売会社をもっている。売上構成比は,ミシン 69%,24時間風呂6%,産業機器7%,不動産開発1%,その他 16%。年間売上高 487億 2400万円 (連結。うち輸出 50%) ,資本金 76億 2300万円,従業員数 912名 (1999) 。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「蛇の目ミシン工業」の解説

蛇の目ミシン工業

正式社名「蛇の目ミシン工業株式会社」。通称「ジャノメ」。英文社名「JANOME SEWING MACHINE CO., LTD.」。機械工業。大正10年(1921)前身の「パイン裁縫機械製作所」創業。昭和25年(1950)「蛇の目産業株式会社」設立。同29年(1954)現在の社名に変更。本社は東京都八王子市狭間町。ミシン製造会社。家庭用ミシンのトップメーカー。24時間風呂・卓上ロボットにも展開。東京証券取引所第1部上場。証券コード6445。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典(旧版)内の蛇の目ミシン工業の言及

【ミシン】より

…本格的な国産ミシンの製造は大正時代に入ってからである。1921年に小瀬与作,亀松茂,飛松謹一らによってパイン裁縫機械製作所(現,蛇の目ミシン工業)が創業され,小型ミシンの製造を開始し,29年には本縫いミシンを完成した。一方,1908年に外国ミシンの修理,部品製造を目的として安井兼吉により個人創業された安井ミシン商会(現,ブラザー工業)は,28年に麦わら帽子用環縫いミシンを製造,35年には国産機として初めてバック機能のついた家庭用ミシンを完成した。…

※「蛇の目ミシン工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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