蛇柳(読み)ジャヤナギ

デジタル大辞泉 「蛇柳」の意味・読み・例文・類語

じゃやなぎ【蛇柳】

歌舞伎十八番の一。金井三笑作。宝暦13年(1763)江戸中村座で、「百千鳥大磯流通ももちどりおおいそがよい」の三番目として4世市川団十郎初演。昭和22年(1947)川尻清潭かわじりせいたん脚本復活

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蛇柳」の意味・読み・例文・類語

じゃ‐やなぎ【蛇柳】

[一] 高野山の奥の院へ通じる道の渓流のほとりにあったという柳の木。弘法大師の法力でヘビが化身したものという。
※俳諧・談林十百韻(1675)下「此所けしからずふく花に風〈一鉄〉 そりゃこそ見たか蛇柳の陰〈松臼〉」
[二] 歌舞伎脚本。時代物。一幕。歌舞伎十八番の一つ。金井三笑作。宝暦一三年(一七六三)江戸中村座で「百千鳥大磯流通(ももちどりおおいそがよい)」の三番目として初演。白痴丹波の助太郎の道化しぐさと、清姫の亡霊が乗り移ってからの嫉妬の荒れのしぐさとを見せる。大薩摩(おおざつま)浄瑠璃を用いる。浄瑠璃名題は「夏柳烏玉川(なつやなぎうばたまがわ)」。廃絶していたのを、昭和二二年(一九四七)復活した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「蛇柳」の解説

蛇柳
(通称)
じゃやなぎ

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
夏柳烏玉川 など
初演
宝暦13.5(江戸・中村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「蛇柳」の解説

蛇柳 (ジャヤナギ)

学名Salix eriocarpa
植物。ヤナギ科の落葉高木

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android