蛇結茨(読み)ジャケツイバラ

デジタル大辞泉 「蛇結茨」の意味・読み・例文・類語

じゃけつ‐いばら【蛇結茨】

マメ科蔓性つるせいの落葉低木。山地河原に生える。枝にとげをもち、葉は羽状複葉初夏黄色の花が多数開き、果実はさや状になる。種子は有毒であるが、漢方雲実うんじつといい、マラリア下痢に用いる。名は、茎がとぐろを巻くように見えるのに由来河原藤かわらふじ

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精選版 日本国語大辞典 「蛇結茨」の意味・読み・例文・類語

じゃけつ‐いばら【蛇結茨】

  1. 〘 名詞 〙 マメ科の落葉低木。本州の東北南部以西・四国・九州・沖縄の山野、特に河原に生える。高さ二~三メートル。枝はつる状によく伸び、かぎ状のとげが多い。葉は長さ三〇センチメートル内外の二回羽状複葉で、羽片は三~八対、小葉は長さ一~二センチメートルの長楕円形で五~一二対。初夏、枝先に長さ約三〇センチメートルの花序を直立し、径約三センチメートルの黄色の五弁花を長い柄の先につける。花冠は左右相称だが蝶形ではない。果実は長さ約八センチメートル幅約三センチメートルの扁平な豆果で褐色に熟し、約一〇個の暗褐色の種子を含む。種子は有毒だがマラリア、駆虫、下痢止め薬などに用いられる。茎が曲がりくねった様子を蛇がとぐろを巻いたのに見立ててこの名がある。漢名に当てる雲実(うんじつ)は中国産の基本種の名で、ジャケツイバラはこれの変種。かわらふじ。じゃけち。じゃけつ。〔大和本草(1709)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蛇結茨」の解説

蛇結茨 (ジャケツイバラ)

学名Caesalpinia japonica
植物。マメ科の落葉つる性低木,薬用植物

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