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血小板減少症 けっしょうばんげんしょうしょうthrombocytopenia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

血小板減少症
けっしょうばんげんしょうしょう
thrombocytopenia

血小板が減少し,皮膚と粘膜の出血を主症状とする症状群をいう。本態性の出血性紫斑病またはウェルホーフ (紫斑) 病と,他の疾患に合併して起る続発性のものとがある。急性症の場合には突然頭痛,発熱,倦怠感などの前駆症状が現れ,次いで,身体各部に大小さまざまの出血斑が生じる。血小板は血液 1mm3中2万個以下に減少し,ときには消失することもある。2~3週間で回復するが,再発することが多い。本態性の場合は血小板に対する自己抗体の存在が原因になることが多く,続発性の場合は治療による骨髄の低形成が原因のことが多い。

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デジタル大辞泉の解説

けっしょうばん‐げんしょうしょう〔ケツセウバンゼンセウシヤウ〕【血小板減少症】

何らかの原因で血液中の血小板の数が過度に少なくなった状態。出血しやすくなり、血が止まりにくくなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

血小板減少症
けっしょうばんげんしょうしょう

血小板数が基準値以下に減少した状態。血小板は破れた血管に蓋をし、止血する役割を果たすが、血液1立方ミリメートル中に25万~30万とされる基準値を下回り10万以下になる場合を血小板減少症といい、出血傾向を示すようになる。5万程度までは自覚症状があまりないが、4万~3万以下になると点状もしくは斑状出血、鼻出血、歯肉出血、尿路管出血などの症状を呈するようになり、女性では膣(ちつ)出血や月経過多などもみられる。2万以下では血小板輸血が必要となり、1万以下までに減少すると頭蓋(とうがい)内出血や消化管などの臓器出血を起こす危険が高まり、即座に血小板製剤を輸注しないと致死的状況に陥る。
 原因には、血小板の産生能の低下、末梢(まっしょう)血での血小板消費の亢進(こうしん)や過剰崩壊、血小板分布の異常などがあり、抗癌(がん)剤など薬剤による副作用として発症する場合もある。血小板輸血には血小板を高い濃度で含む血小板濃縮液が用いられ、全血由来のものと成分製剤がある。血小板数が一定値以上に回復するまで輸注を続けるが、発熱やアレルギー症状などの副作用を伴うことがあるため注意が必要である。[編集部]

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