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衆参ねじれ国会 しゅうさんねじれこっかい

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知恵蔵の解説

衆参ねじれ国会

2007年7月の参議院選挙で、自民党は大敗し、議席数で民主党を下回る第2党に転落した。公明党と合わせても過半数を確保できず、参議院の主導権は野党に握られることとなった。参議院は任期6年で3年ごとに半数改選のため、現在の野党優位の状況は、最短でも今後6年間は続くと予想されている。 日本の憲法は、衆議院と参議院にほぼ対等の権限を与えている。衆議院の優越が規定されているのは、(1)首相の指名、(2)予算の議決、(3)条約の承認である。(1)については衆参で異なった議決をした場合、衆議院の議決が国会の議決となる。(2)、(3)については、衆議院可決後30日経過すると自動的に予算、条約が成立する。しかし、一般の法律に関しては、衆参両院の議決が必要であり、衆議院が可決した法案を参議院が否決した場合、衆議院は3分の2の多数によってのみ法案を成立させることができる。 現在衆議院では自公両党で3分の2以上の議席を持っているが、3分の2による再議決を頻繁に行使することは政治的に困難であると考えられている。また、与党内の結束を維持できるかどうかも不明である。 参議院で多数を持たない自公連立政権が政権を運営していく上で、様々な困難が存在する。自民党の中には民主党を切り崩し、政党再編を起こす、民主党との大連立を図るなど、様々な意見がある。 08年の通常国会会期中に衆議院の解散、総選挙が行われるのは必至の情勢である。民主党が勝利し政権交代が起これば、衆参のねじれ状態は解消される。しかし、自民党が政権を維持すればねじれ状態は続くことになり、政治の行方は混迷を続けることが予想される。

(山口二郎 北海道大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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