デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「袖崎伊勢野」の解説
袖崎伊勢野(初代) そでさき-いせの
元禄(げんろく)10年生まれ。袖崎歌流の門弟。享保(きょうほう)のはじめ江戸中村座で色子として舞台にたち,のち若女方となる。美貌(びぼう)で風姿にすぐれ,時代物,世話物ともに得意とした。享保20年2月2日死去。39歳。俳名は玉芝。
袖崎伊勢野(2代) そでさき-いせの
初代袖崎伊勢野の子(養子とも)といわれる。宝暦10年(1760)江戸中村座で2代を襲名。若女方として活躍したが,明和元年(1764)ごろから番付に名前がみえなくなった。前名は袖崎梅三郎。俳名は司松。
袖崎伊勢野(3代) そでさき-いせの
2代袖崎伊勢野の子。安永3年(1774)江戸中村座で色子として舞台をふむ。7年3代を襲名,若女方となり若衆方もかねた。天明5年(1785)ごろから番付に名前がみえなくなった。前名は袖崎兵吉。