被爆2世(読み)ひばくにせい

共同通信ニュース用語解説 「被爆2世」の解説

被爆2世

1945年8月、米国による広島、長崎両市への原爆投下で被爆した人々の子ども現段階では放射線の遺伝的影響ははっきりしていない。2世の人数に関する統計はないが、全国で30万~50万人と推計される。被爆者の高齢化を受け、活動を継承しようと一部の地域では2世の会が組織化されている。被爆者には、被爆者援護法に基づき一定の条件で被爆者健康手帳が交付され、手当金医療費支給などがあるが、2世を対象とした国の支援策は無料の健康診断だけ。

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世界大百科事典(旧版)内の被爆2世の言及

【原爆被爆者】より

…なお,似た言葉に原爆被害者があるが,これは原爆被爆者本人ばかりではなく,配偶者,親,子など近親者を原爆によって殺された遺族(原爆未亡人,原爆孤児,原爆孤老)をも含む広い範囲の被害者を指している。また,被爆者の被爆後の子どもは被爆2世と呼ばれている。 被爆直後には,強烈な熱線による火傷,爆風による外傷,放射線による急性原子爆弾症によって死亡したり重い症状に苦しむ被爆者がおびただしく,その応急的な救護と医療が行われたが,地域社会が崩壊し,行政組織も壊滅状態になり,医療要員の動員も困難であったため,死亡者が続出した。…

※「被爆2世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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