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裁判規範 さいばんきはんEntscheidungsnorm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

裁判規範
さいばんきはん
Entscheidungsnorm

裁判の準則になる規範。法は基本的には,行為規範裁判規範の重層的構造をもつ。前者が「人を殺すなかれ」「契約を守れ」などのように直接に人の行為を規律するのに対し,後者は「人を殺した者は3年以上の懲役に処す」のように直接には裁判官の裁判行為を規律するものである。裁判規範は行為規範を予想しているわけであるが,現実には後者だけで法秩序が存立することはなく,多かれ少かれ両者が合体することによって,初めて法としての意味と機能を有するにいたる。

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デジタル大辞泉の解説

さいばん‐きはん【裁判規範】

裁判の基準となる法規範。→行為規範

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大辞林 第三版の解説

さいばんきはん【裁判規範】

裁判の基準としてのっとるべき法規範。 → 行為規範

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世界大百科事典内の裁判規範の言及

【生ける法】より

…それは,立法とか裁判とかの手続によって明示的なことばで内容が確定され,一般的にどの程度順守されるかにかかわらず全体社会に普遍的に妥当するものとされ,かつ組織的制裁によって強制される実定法規(国家法はこれに当たる)と対置される概念である。エールリヒによれば,実定法規は,多くは人々の行為規範にはなっておらず,ただ紛争のケースに対して裁判機関が決定を下すさいの規準となる〈裁判規範〉(裁判規範・行為規範)として機能するにすぎない。理論的には,社会で自生する生ける法が実定法の究極の源泉であり,実践的には,立法や裁判における法創造にさいして,社会で実際に行われている生ける法を拠りどころとして,社会変動に応じていかなければならないとされる。…

※「裁判規範」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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