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湿潤療法 シツジュンリョウホウ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

湿潤療法
しつじゅんりょうほう

創傷や熱傷(やけど)、褥瘡(じょくそう)(床ずれ)などをおった皮膚の創部を、水道水などできれいに洗った後に消毒をせず、被覆材を用いて湿潤な環境において治癒を促進させようとする湿潤環境理論に基づいた治療法。モイストヒーリング、閉鎖療法の別名もある。創部の細胞増殖が促進され、組織が活発に再生されるよう環境が整えられるため、これまでのような、創部の消毒後に感染予防のためにガーゼなどで覆って乾燥させ、かさぶた(痂皮(かひ))をつくるという治療法に比べ、痛みも小さく早期の治癒が期待できる。こうしたことから、湿潤療法が創傷治療の主流となってきている。ただし、深い創傷には適用すべきではない。
 食品用のラップなどで覆ってこまめに管理しながら行うこともあるが、ポリウレタンフォーム・ドレッシングやハイドロコロイド・ドレッシングとよばれる、湿潤療法に特化して開発された被覆法が用いられることが多い。ポリウレタンフォーム・ドレッシングは、外側の厚いポリウレタン・フィルムと創面に触れる薄い素材の間に吸水性の高いフォームを配置した被覆材(ドレッシング材)を用いるもので、浸出液の多い創部などに適用される。またハイドロコロイド・ドレッシングも親水性の高いハイドロコロイドを用いる被覆法で、これは掘り下げられたようなくぼんだ創面に適用される。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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