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床ずれ とこずれ

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百科事典マイペディアの解説

床ずれ【とこずれ】

褥瘡(じょくそう)とも。長時間一定の部位が圧迫されたことによって生じる皮膚傷害。鬱血(うっけつ)による発赤と疼痛(とうつう)があり,次いで壊疽(えそ)・潰瘍(かいよう)を生じて細菌感染が加わる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

床ずれ

褥瘡(じょくそう)とも呼ぶ。寝具や車いすなどと接触する部分が長く圧迫されることで血流が悪くなり、皮膚やその下の組織が死んでしまい傷ができる。赤みや水ぶくれから始まるが、進行すると深い傷となる。骨が出ている部分に生じやすい。

(2013-01-12 朝日新聞 朝刊 広島1 2地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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世界大百科事典 第2版の解説

とこずれ【床ずれ bedsore】

褥瘡(じよくそう)の一般名称で,長期臥床中の人の背や腰など,長時間圧迫されている部位にできる壊死性の皮膚障害をいう。病人が長く床に伏していると,長時間圧迫されている部位に血行障害を起こして酸素や栄養が行かないようになり,やがて床ずれが生ずる。まず圧迫されている部位の皮膚が赤くなり,ついで紫色の斑点となり,水疱ができる。さらに進むとただれ,潰瘍となり,痛みを伴う。 床ずれができやすいのは,(1)脳卒中,糖尿病などの慢性疾患意識障害運動障害,あるいは骨折など,長期間病床にあって,自発的な動作が阻まれ,体位の変換が困難な状態にある場合,(2)さらに,痛みやかゆみ,圧迫感などの知覚が障害されている場合,(3)全身的な栄養障害,浮腫,糖尿病などによって感染に対する抵抗力が弱まっている場合,(4)多量な汗や頻回な尿・便失禁,また衣類やシーツ類のしわや汚れ,湿気などによる刺激によって皮膚が清潔に保てなかったり,損傷されやすい状態にある場合,などである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

床ずれ
とこずれ

局所の血管が圧迫されて血液循環が妨げられ、圧迫壊死(えし)に陥ったもので、褥瘡(じょくそう)ともいう。長期臥床(がしょう)患者、栄養不良患者、老人、重症熱傷患者、神経麻痺(まひ)のある患者、長期間のギプス圧迫を受けた患者などに生じやすい。最初に現れるのは局所の皮膚の発赤で、これは指で押すと退色し、灼熱(しゃくねつ)性の痛みを伴うが、ときには無痛のこともある。この初期の床ずれを圧迫瘡という。発赤に続いて現れるのが腫脹(しゅちょう)(むくみ)である。これは指で押しても退色せず、かならず灼熱痛を伴う。腫脹に続くのが、びらん(皮膚表層の脱落と分泌物)である。これは滲出(しんしゅつ)液が皮膚にまで広がったためにおこるもので、疼痛(とうつう)も強くなる。この時期には、発赤部位の皮膚が破れて潰瘍(かいよう)を生じやすく、さらに進むと潰瘍は骨にまで達するため、化膿(かのう)菌が侵入して感染をおこしやすい。潰瘍を中心に周囲の組織が壊疽(えそ)に陥ると、床ずれは暗赤色から青赤色、または暗紫色を呈する。また、大きさは小豆(あずき)大から腰部全体にわたるほどの広範囲まで、さまざまである。できやすい部位は、身体の圧迫を受けることが多い骨ばった部分、すなわち仙骨、腸骨、肩甲骨、大腿骨(だいたいこつ)大転子、踵骨(しょうこつ)などである。なお、肥満があったり、失禁している患者では、肛門(こうもん)の周囲や鼠径(そけい)部にできることもある。床ずれの誘因としては、圧迫のほか、摩擦、湿潤、不潔などがあげられる。[山根信子]

予防法

予防法の第一は、同一部位に長時間圧迫がかからないようにたびたび体位を変換したり(2時間以上同一体位にしない)、円座、パッド、羽根枕(まくら)などを使用して圧迫感を和らげることである。ついで、皮膚を清潔に保ち、乾燥させ保護すると同時に、念入りにマッサージをして血行を促すようにする。また、寝衣やシーツには糊(のり)をつけないようにし、できるだけ縫い目、しわを避ける。素材としては柔らかくて吸湿性のあるものを選び、清潔に乾燥させて用いる。こうした配慮とともに栄養状態の改善に努め、健康状態を良好にすることもたいせつである。床ずれは、これらの注意深い観察と手当てによって予防できるが、もし床ずれができそうなときは、局所を温湯でこすらないようにふいて乾燥させ(温風ドライヤーを使ってもよい)、50%アルコールでマッサージをしたあと、タルカムパウダーをつけるようにするとよい(これを少なくとも朝夕の2回は行う)。この処置で初期の床ずれはかなり防げるが、もし痛みなどが生じたら、ただちに医師の指導を仰ぐことが望ましい。[山根信子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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