西大谷(読み)ニシオオタニ

日本歴史地名大系 「西大谷」の解説

西大谷
にしおおや

[現在地名]大須賀町西大渕・横須賀

西大淵にしおおぶち村の北部の地名。中央を流れる西大谷川は常には水がなく、天井川である。天正二年(一五七四)七月二〇日の小笠原信興朱印状(普門寺文書)によると、「西大谷普品寺」の再興が認められており、これは当地の普門寺のことであろう。同九年三月二一日の大須賀康高判物写(同文書)には「西大谷普門寺」とみえ、同年一〇月二三日の大須賀康高禁制(同文書)は西大谷に宛てられている。同一一年八月晦日の大須賀康高判物(同文書)にみえる「大淵西小谷普門寺」は当地をさすのであろう。慶長一八年(一六一三)一〇月の西大谷村茶畠年貢率手形(同文書)には「高五段分者茶畠ニ候間、取壱ツ半ニ相定候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の西大谷の言及

【大谷本廟】より

…京都市東山区五条坂にある。俗に西大谷と称する。1262年(弘長2)親鸞が死ぬと,鳥辺野の北,大谷の地に墓がたてられたが,それは1基の墓標に柵をめぐらす簡素なものであった。…

※「西大谷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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