西宝寺(読み)さいほうじ

日本歴史地名大系 「西宝寺」の解説

西宝寺
さいほうじ

[現在地名]宇部市大字東須恵 赤松

厚東ことう川河口に近い妻崎つまざき浦の赤松あかまつにある。浄土真宗本願寺派で和光山と号し、本尊阿弥陀如来

「寺社由来」によれば、文明年中(一四六九―八七)当地の住人縄田八左衛門が上洛して本願寺蓮如帰依、法名を正誓(哲か)ともらい文明七年一宇を建立したのに始まる。


西宝寺
さいほうじ

[現在地名]姫路市勝原区山戸

黒田山と号し、真宗大谷派、本尊は阿弥陀如来。「播磨鑑」によれば、開基は清和天皇二五世の後胤式部少輔景吉の長男景明、出家して欣願と号した。その子西道は本願寺教如に仕え、天正四年(一五七六)二月三日正親町天皇より綸旨と寺号を与えられ、筋壁箱棟を許された。往時は一三ヵ寺の末寺を有した。江戸時代になると京都東本願寺教如と姫路城主池田輝政とが不和となり、播州一円の東本願寺方に属した本徳ほんとく寺をはじめとする真宗寺院は西本願寺方に強制転派させられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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