西山荘(読み)セイザンソウ

デジタル大辞泉 「西山荘」の意味・読み・例文・類語

せいざん‐そう〔‐サウ〕【西山荘】

茨城県中北部、常陸ひたち太田市にある山荘。水戸2代藩主徳川光圀みつくにが没するまでの10年間、隠居生活を送った場所で、当時は西山御殿とよばれた。現存する建物は、文政2年(1819)に8代藩主斉脩なりのぶが再建したもので、規模は約3分の1に縮小された。

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日本歴史地名大系 「西山荘」の解説

西山荘
せいざんそう

[現在地名]常陸太田市新宿町

国鉄水郡線常陸太田駅から北西へ三キロ、国道二九三号から西に三〇〇メートル入った森の中にある。徳川光圀の隠居所で、元禄四年(一六九一)五月から同一三年一二月六日の死去までの一〇年間をここで過ごした。県指定史跡。

山荘の広さは約四千九五〇平方メートルで、現在の荘の建坪は一一五平方メートル。玄関は間口一間の六畳間、次に八畳の畳廊下、溜りの間六畳、次の間一〇畳、御座の間九畳、寝室六畳、宿直の間四畳半、納戸六畳。表奥に三畳の学文室があり、桐机一つが置かれ、丸窓を通して庭の老梅山際の小滝が見られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「西山荘」の解説

西山荘

(茨城県常陸太田市)
関東・観光バスで行く名所100選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の西山荘の言及

【常陸太田[市]】より

…平野部は水田を主体とする農村地帯で,自然堤防上ではブドウや梨が栽培される。市街地西縁近くにある西山(せいざん)荘は徳川光圀退隠の地で,簡素な平屋造の家屋が庭園を配して残り,一般に公開されている。市街北方の瑞竜(ずいりゆう)山には歴代水戸藩主の墓がある。…

※「西山荘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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