西粟倉(読み)にしあわくら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西粟倉」の意味・わかりやすい解説

西粟倉(村)
にしあわくら

岡山県北東端、英田(あいだ)郡の中国山地山村鳥取県に接し、高梁(たかはし)川の支流吉野(よしの)川の源流域で、村域の大部分は山地で林業が盛ん。林野の約4分の1が村有林で、村の重要事業となっている。谷底にわずかに耕地がある。近世には志戸坂(しどさか)峠を越える因幡往来(いなばおうらい)(国道373号)が通じ、坂根は峠下集落の宿駅であった。1994年(平成6)智頭(ちず)急行が開通した。鳥取自動車道西粟倉インターチェンジがある。あわくら温泉、大茅(おおがや)スキー場、森林浴公園などがあり、観光開発が進められている。面積は57.97平方キロメートル、人口1398(2020)。

[由比浜省吾]

『『西粟倉村史』(1977・西粟倉村)』


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改訂新版 世界大百科事典 「西粟倉」の意味・わかりやすい解説

西粟倉[村] (にしあわくら)

岡山県北東端,英田(あいだ)郡の村。人口1520(2010)。吉井川の支流吉野川上流域に位置し,鳥取・兵庫両県に接する。村域の大部分が山林で,大茅(おおがや)付近にブナ原生林があるほかは,人工林が多く,杉,ヒノキの美林が広がる。コンニャクヤマノイモなども産する。村の北東部は氷ノ山後山那岐山(ひようのせんうしろやまなぎさん)国定公園に含まれる。智頭急行線,国道373号線が通じ,大茅スキー場,塩谷温泉がある。
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