西郷菊次郎(読み)サイゴウ キクジロウ

20世紀日本人名事典 「西郷菊次郎」の解説

西郷 菊次郎
サイゴウ キクジロウ

明治期の政治家 京都市長



生年
万延2年1月2日(1861年)

没年
昭和3(1928)年11月27日

出生地
大隅奄美大島龍郷村(鹿児島県)

経歴
奄美大島配流中の西郷隆盛と島民愛加那との間に生まれる。鹿児島の英語学校で学び、明治5年11歳から2年間米国留学。10年17歳の時、父・隆盛に伴い西南戦争従軍片足を失う。17年外務省入省、米国、台湾(宜蘭支庁長)などで長く勤務。37年北垣国道京都府知事の推薦を受け、京都市長に就任。公共事業を推進した。退職後は地元の金山に勤務し、のち金山のある集落夜間学校を開き教育にあたった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「西郷菊次郎」の解説

西郷 菊次郎
サイゴウ キクジロウ


肩書
京都市長

生年月日
文久1年1月2日(1861年)

出身地
大隅国奄美大島龍郷村(鹿児島県)

経歴
11歳から2年間米国に留学。明治10年17歳の時、父・隆盛に伴い西南戦役に従軍、片足を失う。23歳で外務省に入省、米国、台湾などで長く勤務。37年北垣国道・京都府知事の推薦を受け、京都市長に就任。退職後、地元の金山に勤務。のち金山のある集落で、夜間学校を開き教育にあたった。

没年月日
昭和3年11月27日

家族
父=西郷 隆盛

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西郷菊次郎」の解説

西郷菊次郎 さいごう-きくじろう

1861-1928 明治時代の市長。
万延2年1月2日生まれ。大隅(おおすみ)(鹿児島県)奄美(あまみ)大島配流中の西郷隆盛と島民愛加那(あいがな)との間に生まれる。鹿児島の英語学校でまなび,アメリカに留学。西南戦争では父にしたがい転戦し,片足をうしなう。台湾宜蘭(ぎらん)支庁長をへて,明治37年京都市長となった。昭和3年11月27日死去。68歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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