覆育(読み)フイク

デジタル大辞泉 「覆育」の意味・読み・例文・類語

ふ‐いく【覆育】

天地万物をおおい育てること。また、守り育てること。
「此師の―をかうむって、今成長せり」〈正法眼蔵随聞記・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「覆育」の意味・読み・例文・類語

ふ‐いく【覆育】

  1. 〘 名詞 〙 天地が万物をおおいそだてること。また一般に、守りそだてること。ふういく。ふくいく。
    1. [初出の実例]「其蕃君雖異域、至於覆育、允同愛子」(出典続日本紀‐大宝三年(703)閏四月辛酉)
    2. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕

ふく‐いく【覆育】

  1. 〘 名詞 〙ふいく(覆育)
    1. [初出の実例]「鷙鳥猛獣だも其子を覆育(フクイク)することを知れり」(出典:新聞雑誌‐四五号付録・明治五年(1872)五月)

ふう‐いく【覆育】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふう」は「覆」の漢音 ) =ふいく(覆育)

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普及版 字通 「覆育」の読み・字形・画数・意味

【覆育】ふいく(ゐく)

かばい育てる。〔漢書、谷永伝〕(王鳳に与ふる書)將軍、其の狂言(よろこ)び、之れを(さうり)(下賤の吏)に(ぬきん)で、之れを爭臣の末に厠(まじ)ふ。~齊桓・晉の士を用ふること篤密なる、察兄の子弟すと雖も、に以て加ふる無し。

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