デジタル大辞泉 「覆」の意味・読み・例文・類語 ふく【覆】[漢字項目] [常用漢字] [音]フク(呉)(漢) フウ(漢) [訓]おおう くつがえす くつがえる〈フク〉1 ひっくり返る。くつがえる。くつがえす。「覆水・覆轍ふくてつ・覆没・覆滅/転覆」2 もとにもどってする。繰り返す。「覆刻・覆製/反覆」3 おおう。かぶせる。「覆面/被覆」〈フウ〉おおう。「覆載/被覆」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「覆」の読み・字形・画数・意味 覆常用漢字 18画(旧字)18画 [字音] フク・フ・フウ[字訓] くつがえる・おおう・しらべる[説文解字] [字形] 形声声符は復(ふく)。復に反復の意がある。〔説文〕七下に「(くつがへ)るなり」とあり、(ほう)字条に「反するなり」という。〔説文〕は・を同義とするものであるが、は乏に従い、乏は変死者、水死者を泛という。その屍(しかばね)を土で覆うことをという。は蓋う意にも用い、上より覆う意。反覆・転覆・被覆・覆育のように用いる。また〔爾雅、釈詁〕に「審なり」、〔広雅、釈言〕に「索(もと)むるなり」とあり、覆視求索の意に用いる。〔左伝、定四年〕「其の載書(盟書)、~して府に在り。すべきなり」とは、何度もうちかえしてしらべる意である。[訓義]1. くつがえる、たおれる、うらがえる。2. やぶれる、ほろびる。3. おおう、つつむ、かぶせる、こうむる。4. しらべる、くりかえす、つまびらかにする、もとめる。[古辞書の訓]〔名義抄〕 フセル・ソムク・クツガヘス・シルシ・コボス・コボツ・マタ・カヘサフ・ウツフス・ハググム・ツバビラカ・カサヌ・オホフ[語系]・phiukは同声。(ふく)は地下の覆われた室をいう。また伏biuk、piun、bkは声近く、みな覆の意がある。また被biai、phiai、piatは、覆の義において通じる。[熟語]覆圧▶・覆育▶・覆衣▶・覆護▶・覆面▶・覆甕▶・覆蓋▶・覆逆▶・覆按▶・覆案▶・覆允▶・覆▶・覆▶・覆盂▶・覆▶・覆裹▶・覆▶・覆核▶・覆函▶・覆勘▶・覆簣▶・覆議▶・覆軍▶・覆啓▶・覆傾▶・覆験▶・覆検▶・覆▶・覆稿▶・覆校▶・覆刻▶・覆獄▶・覆視▶・覆尸▶・覆旨▶・覆屍▶・覆師▶・覆試▶・覆実▶・覆車▶・覆射▶・覆手▶・覆舟▶・覆書▶・覆掌▶・覆誦▶・覆▶・覆新▶・覆審▶・覆水▶・覆折▶・覆奏▶・覆宗▶・覆巣▶・覆▶・覆族▶・覆治▶・覆墜▶・覆鼎▶・覆▶・覆轍▶・覆沓▶・覆敗▶・覆背▶・覆板▶・覆庇▶・覆邦▶・覆没▶・覆盆▶・覆命▶・覆滅▶・覆問▶・覆乱▶・覆理▶・覆露▶・覆結▶・覆載▶・覆天▶・覆膊▶・覆伏▶・覆▶・覆翼▶[下接語]衣覆・覆・宇覆・掩覆・蓋覆・較覆・衾覆・傾覆・兼覆・検覆・験覆・弘覆・私覆・射覆・天覆・覆・反覆・被覆・布覆・溥覆・翻覆・埋覆・幔覆・覆・容覆・擁覆・淪覆 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報