見切る(読み)ミキル

デジタル大辞泉 「見切る」の意味・読み・例文・類語

み‐き・る【見切る】

[動ラ五(四)]
ものをすっかり見てしまう。見終わる。「広いので一日で―・るのはむずかしい」
見捨てる。見限る。見切りをつける。「不誠実な友人を―・る」
売れそうもない商品を非常に安い値段で売る。投げ売りをする。「二束三文に―・って売る」
よく見て判断する。状態を見きわめる。
「知らぬ国にては、稼がれぬ事を―・って」〈浮・新永代蔵〉
[類語]見限る見捨てる見放す愛想が尽きる愛想を尽かすさじを投げる見切りを付ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見切る」の意味・読み・例文・類語

み‐き・る【見切】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 最後まで見る。見終わる。見果てる。
  3. あらかじめ最後を見通し、可能性がないとしてあきらめる。見限る。見捨てる。
    1. [初出の実例]「きさまの事をあらため、是非にみきれとはつらし」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)六)
  4. 様子を終わりまで見とどける。よく見て判断する。状態を見きわめる。
    1. [初出の実例]「イクサノ ヤウスヲ miqiru(ミキル)」(出典日葡辞書(1603‐04))
  5. 置いておいても売れそうにない商品を捨売りする。見限って商品を大幅に値下げして売る。
    1. [初出の実例]「撰(より)からしは元価に見切って売り」(出典:落語・性和善(1891)〈三代目春風亭柳枝〉)

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