見残(読み)みのこす

精選版 日本国語大辞典 「見残」の意味・読み・例文・類語

み‐のこ・す【見残】

〘他サ五(四)〙 全部にわたって見られないで、一部分を見ないままにする。見落とす。
紫式部日記(1010頃か)消息文「それらは、殿上人のみのこす少なかなり」

み‐のこし【見残】

〘名〙 見残すこと。また、見残したもの。
浮世草子傾城禁短気(1711)四「人間万事は夢の見残し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「見残」の意味・わかりやすい解説

見残
みのこし

高知県南西端の海岸景勝地。土佐清水(とさしみず)市三崎(みさき)の南に3キロメートルほど突出した千尋(ちひろ)岬の西部をさす。一帯は第三紀砂岩と頁岩(けつがん)の互層による隆起海食台の奇勝をなし、海中には造礁サンゴの発達がみられる。対岸竜串(たつくし)から遊覧船もあり、足摺宇和海国立公園(あしずりうわかいこくりつこうえん)の拠点の一つ。千尋岬東方には化石漣痕(れんこん)(国指定天然記念物)もみられる。

[大脇保彦]


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