見目村(読み)みめむら

日本歴史地名大系 「見目村」の解説

見目村
みめむら

[現在地名]香々地町見目

樋口ひのくち村の東方に位置し、香々地村に向かって見目川が北東流する。北方周防灘に面し、長崎ながさき鼻が突き出ており、海食洞穴(県指定天然記念物)がみられる。その東の高島たかしまは当村枝郷とされる(豊後国志)。暦応五年(一三四二)四月一三日の祐精去状(黒田文書)に「ミめの太郎丸名」、永正四年(一五〇七)一二月一三日の種貞夷山小墻原名四至証状(余瀬文書)に「ミめのかわち」などとみえる。慶長豊後国絵図に村名がみえ、高一千七六四石余。正保郷帳に村名がみえ、香々地庄に属し、田高三三五石余・畑高二〇六石余で、茅山有、日損所と注記され、新田があった。元禄郷帳では高六四一石余。


見目村
みめむら

[現在地名]土庄町見目

北部海岸の小村。南は嶮岨けんそ山系の稜線が迫り、東は小海おみ村。近世小海郷の枝村。延宝五年(一六七七)の網廻船運上積帳(足守木下家文書)によると、烏賊手繰網一帖を有していた。宝暦明細帳では高八〇石余・反別一六町五反余(田一町三反余・畑一五町一反余)、船は一六〇石積一、一五〇石積一、一〇〇―八石積六、家数九一(水呑二)・人数三九三、牛三三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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