精選版 日本国語大辞典 「見見」の意味・読み・例文・類語
みす‐みす【見見】
[1] 〘副〙 (動詞「みす(見)」の終止形を重ねてできた語)
① 目の前に見えていながら。見せているうちに。
※平中(965頃)三七「沼水に君は生ひねど刈る菰のめに見す見すも生ひまさるかな」
※源氏(1001‐14頃)手習「目にみすみす生ける人をかかる雨に、うち失はせむは」
※雁(1911‐13)〈森鴎外〉八「見(ミ)す見(ミ)す苦しい事をするのを知らぬ顔は出来ず」
[2] 〘形動〙 ((一)から転じて) 目に見えて、はっきりしているさま。見えすいているさま。
みる‐みる【見見】
(動詞「みる(見)」の終止形を重ねた語)
[1] 〘連語〙 繰り返し見る。多く、連用修飾句として用いる。目の前に見ていながら。見ているうちに。
※平中(965頃)三七「刈る菰のめにみるみるぞうとまるる心あさかの沼に見ゆれば」
[2] 〘副〙 見ているうちに急激に様子が変わるさま。見る間に。たちまち。
みえ‐みえ【見見】
〘形動〙
① 隠された意図や、企みなどがはっきりしているさま。見え透いているさま。
み‐み・ゆ【見見】
〘自ヤ下二〙 (「見ゆ」は「見られる」で、見もし見られもするの意) あい会う。まみえる。
みい‐みい【見見】
〘副〙 (動詞「みる(見)」の連用形「み」を重ねた「みみ」の変化したもの) 何度も繰り返し見て。また、見ることをしながら。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)三「今坂を見い見いしめる京真田」
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