見返り資金(読み)ミカエリシキン

デジタル大辞泉 「見返り資金」の意味・読み・例文・類語

みかえり‐しきん〔みかへり‐〕【見返り資金】

第二次大戦後、米国の対日援助物資のドル価額に見合う円資金を特別に積み立て、通貨安定と経済再建を主な目的として運用した財政資金。昭和24年(1949)から同28年にかけて、米国対日援助見返資金特別会計によって経理された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「見返り資金」の意味・わかりやすい解説

見返り資金
みかえりしきん

商品借款や食糧援助のために供与された外貨を,援助対象物資を輸入する途上国内の企業に渡す代わりに,援助受け取り国政府が得る国内通貨,あるいはこれを中央銀行に積み立てたもの。見返り資金は有効で適正な活用を確保するため積み立てられ,当該国の開発事業計画に充当されるように援助供与の際の交換公文において積立使途,報告が両国政府間で合意される場合が多い。近年,経済社会開発に必要な内貨の不足する発展途上国も多く,この見返り資金は,内貨不足解消の一助となっている。

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