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規約主義 きやくしゅぎ

世界大百科事典 第2版の解説

きやくしゅぎ【規約主義 conventionalism】

〈約束主義〉〈便宜主義〉あるいは英語のまま〈コンベンショナリズム〉ともいう。科学的な法則や理論の真理性を論ずるに当たって,それを客観的実在の世界に求めず,取決めの結果として理解する立場を指す。カントを規約主義者と呼ぶことはできないが,カント的な認識論は,客観的妥当性を,主観の側に属する認識の形式としての思惟の形式,すなわち範疇(はんちゆう)(カテゴリー)に求めたという点で,規約主義的な立場の可能性を切り開いたといえる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の規約主義の言及

【法則】より

…例えばD.ヒュームは,因果的な法則も,単に経験的事実の統計的合致もしくは連関にすぎないと考え,マッハは,法則をデータの統計に対する経済的な言い換えに還元しさえした。また,論理実証主義における経験主義の吟味などを通じて,経験が確固たる基盤にはなりえないことが明らかになるに及んで,最近では,法則に対する規約主義的解釈が一般化している。つまり,法則に登場するいくつかの概念を,人間が世界を把握するための一種の道具と考え,それらの間に見いだされる固定的な関係も,その関係を通じて世界の一つの側面が切り出されるにしても,それ以上の実在的な意味を与えないでおこう,という解釈がそれである。…

※「規約主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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