観世十郎元雅(読み)かんぜじゅうろうもとまさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「観世十郎元雅」の解説

観世十郎元雅
かんぜじゅうろうもとまさ

[生]応永1(1394)頃
[没]永享4(1432)
室町時代の能役者,能作者。2世世阿弥元清の長男。十郎は通称。観世流3世にあたるが,流儀では4世になる従弟の音阿弥元重を3世に数えている。正長1 (1428) 年頃までは父世阿弥とともに太夫として活躍したが,足利義教が将軍となってからは退けられ,大和の越智に移住して諸国巡業をもっぱらとし,伊勢安濃津で没した。一説には殺害されたともいう。世阿弥の『夢跡一紙』は元雅の追悼文である。作品に『隅田川』『弱法師 (よろぼし) 』『歌占』『盛久』など,宗教的な詩趣豊かな名作がある。

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