角田竹冷(読み)ツノダ チクレイ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「角田竹冷」の解説

角田 竹冷
ツノダ チクレイ


肩書
東京市議,衆院議員(憲政本党)

本名
角田 真平(ツノダ シンペイ)

別名
別号=聴雨窓

生年月日
安政3年5月2日(1856年)

出生地
駿河国沼津(現・静岡県富士市)

経歴
明治5年上京し沼間守一の門に入り、のち代言人となる。立憲改進党に入り、東京府会副議長、神田区会議長、東京市議を経て、24年衆院議員に当選。通算7選。秀英社、中央窯業各取締役、跡見女学校理事も務めた。一方、俳人としても知られ、28年秋声会をおこし、29年「秋の声」を、36年「卯杖」(42年「木太刀」と改題)を創刊。編著書に「俳諧木太刀」「聴雨窓俳話」「俳書解題」「点滴」(英訳句集)などがあり、没後「竹冷句鈔」が刊行された。

没年月日
大正8年3月20日

家族
息子=角田 竹涼(俳人)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「角田竹冷」の解説

角田 竹冷
ツノダ チクレイ

明治期の俳人,政治家 東京市議;衆院議員(憲政本党)。



生年
安政3年5月2日(1856年)

没年
大正8(1919)年3月20日

出生地
駿河国沼津(現・静岡県富士市)

本名
角田 真平(ツノダ シンペイ)

別名
別号=聴雨窓

経歴
明治5年上京し沼間守一の門に入り、のち代言人となる。立憲改進党に入り、東京府会副議長、神田区会議長、東京市議を経て、24年衆院議員に当選。通算7選。秀英社、中央窯業各取締役、跡見女学校理事も務めた。一方、俳人としても知られ、28年秋声会をおこし、29年「秋の声」を、36年「卯杖」(42年「木太刀」と改題)を創刊。編著書に「俳諧木太刀」「聴雨窓俳話」「俳書解題」「点滴」(英訳句集)などがあり、没後「竹冷句鈔」が刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「角田竹冷」の意味・わかりやすい解説

角田竹冷
つのだちくれい
(1856―1919)

俳人。駿河(するが)国(静岡)に生まれる。本名、真平。姓は「かくた」が正しいともいう。東京市会議員、衆議院議員、株式取引所理事。若くより俳句に親しみ、『読売新聞』『毎日新聞』の俳句選者また時事俳句に知られる。1895年(明治28)尾崎紅葉(こうよう)らと秋声会を結成、明治新俳句の領袖(りょうしゅう)として活躍した。俳書の収集竹冷文庫(東京大学図書館内)として有名。『聴雨窓俳話』(1912)、『竹冷句鈔(しょう)』(1920)などの著がある。

 帰るさに宵の雨知る十夜哉(かな)
村山古郷

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「角田竹冷」の解説

角田竹冷 つのだ-ちくれい

角田真平(つのだ-しんぺい)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「角田竹冷」の解説

角田 竹冷 (つのだ ちくれい)

生年月日:1856年5月2日
明治時代;大正時代の俳人;政治家。衆議院議員
1919年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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