言志録(読み)ゲンシロク

デジタル大辞泉 「言志録」の意味・読み・例文・類語

げんしろく【言志録】

江戸後期の倫理書。1巻。佐藤一斎著。文政7年(1824)刊。修身求道を説いた随想246章を収めたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「言志録」の意味・読み・例文・類語

げんしろく【言志録】

  1. 江戸後期の倫理書。一巻。佐藤一斎著。文政七年(一八二四)刊。死生、宇宙、政治、孝などに関する随想二四六章を収め、修身、求道を説いたもの。為政者の心術を多く説き、行動の原理を「必然」性に求めている。朱子の「近思録」の体裁に影響されているが、危機に処する覚悟を説く処には陽明学的な考えも見られる。続編の「言志後録」天保六年(一八三五)刊、「言志晩録」嘉永三年(一八五〇)刊、「言志耋(てつ)録」嘉永七年刊と共に言志四録と称される。

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百科事典マイペディア 「言志録」の意味・わかりやすい解説

言志録【げんしろく】

佐藤一斎語録,随筆集。1824年成立。以後1851年までに著された《言志後録》《言志晩録》《言志耋録(てつろく)》と合わせ言志四録とも。短文からなり,陽明学風の理気合一,死生一如の思想基本に,学問修養の方法,哲学的思索人生観について述べている。

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