証拠書類(読み)ショウコショルイ

精選版 日本国語大辞典 「証拠書類」の意味・読み・例文・類語

しょうこ‐しょるい【証拠書類】

  1. 〘 名詞 〙 刑事訴訟の証拠調べ方法として、朗読だけで足りる書証供述調書や捜査報告書など。
    1. [初出の実例]「検察官、被告人又は弁護人の請求により、証拠書類の取調をするについては」(出典:刑事訴訟法(1948)三〇五条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「証拠書類」の意味・わかりやすい解説

証拠書類
しょうこしょるい

書証の一種で,書面に記載された内容が証拠となるものをいい,書面の存在そのものが証拠とされる証拠物たる書面と区別される。両概念の区別が必要となるのは,証拠調べの方式が異なり,前者文書の成立そのものに疑念がないため,朗読のみで足りるのに対して (刑事訴訟法 305条1項) ,後者は文書の成立過程も問題とされるので,朗読のほか展示を必要とされるからである (306,307条) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android