試算表(読み)シサンヒョウ(その他表記)trial balance

翻訳|trial balance

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「試算表」の意味・読み・例文・類語

しさん‐ひょう‥ヘウ【試算表】

  1. 〘 名詞 〙 複式簿記で、仕訳と転記が正しければ元帳口座の貸借が一致することに基づいて、仕訳帳から元帳への転記の正否を検証するために作成する表。残高試算表、合計試算表、合計残高試算表などがある。〔英和商業新辞彙(1904)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「試算表」の意味・わかりやすい解説

試算表
しさんひょう
trial balance

複式簿記の記録・計算処理の過程で作成される作業表の一つ。基本的には、仕訳と勘定記入の的確性や適正性を検証する役割をもつものである。T/Bと表記する。複式簿記では、一つの取引を二つの側面、すなわち借方項目と貸方項目とに整理して記録する。したがって、借方に記入された金額の合計と貸方に記入された金額の合計は絶対的に一致しなければならない。これを貸借平均の原理という。この原理を利用して、勘定記入した金額の合計や残高を一覧に表示して、貸借の最終の合計が合致することを検証したものが試算表である。定期的に作成される試算表は、企業活動の全体を概観するためにも有効な資料である。試算表には、基本的には、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類がある。

[東海幹夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「試算表」の意味・わかりやすい解説

試算表【しさんひょう】

複式簿記のもとで計算期末に作成される勘定形式の総括一覧表。会計帳簿の締切,各勘定残高の記入・転記によって作成される。期中における元帳記録の正否を貸借平均の原理(貸方合計と借方合計は一致する)によって自己検証する。決算のための基礎資料。残高試算表,合計試算表,合計残高試算表がある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android