調光ガラス(読み)チョウコウガラス(その他表記)light-control glass

デジタル大辞泉 「調光ガラス」の意味・読み・例文・類語

ちょうこう‐ガラス〔テウクワウ‐〕【調光ガラス】

電気、光、熱などによって色調・濃度が可逆的に変化するガラス電流を流すと色が変わるエレクトロクロミズム、光を照射すると透過率が変わるフォトクロミズムなどの現象を利用したガラスが知られる。窓ガラス使用。→エレクトロクロミックガラスフォトクロミックガラス

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「調光ガラス」の意味・わかりやすい解説

調光ガラス
ちょうこうがらす
light-control glass

電気、熱、光など外部信号によって透過する光の量を調整することができるガラス。外部からの刺激で色通過率などの光物性が可逆的に変わるクロミズムを用いることや、液晶などの材料とガラスを組み合わせることで、透過する光の量を調整することができる。クロミズムには、電気によるエレクトロクロミズム、熱によるサーモクロミズム、光によるフォトクロミズムなどがあるが、一般的にクロミズムを用いる場合は変化に時間がかかる。一方、液晶や機能性粒子、エマルジョン乳剤)などを用いる場合は応答速度が速い。この場合、2枚のガラスの間に液晶などを配置し、電気信号によりスイッチングすることで瞬時にガラスを透明にしたり不透明にしたりすることができる。これらのガラスはサングラスや窓ガラスとして用いられている。

[伊藤節郎]

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