請書(読み)ウケガキ

デジタル大辞泉 「請書」の意味・読み・例文・類語

うけ‐がき【請(け)書(き)】

請けしょ」に同じ。

うけ‐しょ【請(け)書】

依頼などに対して承知した旨を書いて相手に差し出す文書。承諾書。うけがき。
確実に受け取ったという証明書。受領書。

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精選版 日本国語大辞典 「請書」の意味・読み・例文・類語

うけ‐しょ【請書】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 依頼や命令に対し、それを承知した旨を書いた文書。承諾書。うけがき。
    1. (イ) 上役や監督の立場にある役所などに提出するもの。請文
      1. [初出の実例]「廻状の請書には我名の下に奉の字を書て遣す也」(出典:随筆・貞丈雑記(1784頃)九)
    2. (ロ) 江戸時代、村方で賦課された年貢などの上納を了承した旨を誓った文書。請合書付。請帳。〔地方弁要(1822頃)〕
    3. (ハ) 江戸時代、五人組が前書の条目を守る旨を誓い、連判のうえ代官所に提出した文書。五人組帳。〔延享五年信濃国佐久郡内山村五人組帳御条目之覚(1748)〕
    4. (ニ) 江戸時代、目安裏判(めやすうらばん)、または差紙(さしがみ)により、裁判所から出頭命令をうけたとき提出した文書。請取書。請取証文。〔地方落穂集(1763)〕
    5. (ホ) 江戸時代、判決を承認した旨を記して裁判所に提出した文書。裁許請証文。請証文。〔禁令考‐後集・第二・巻一一・元文五年(1740)〕
  3. 確かに受け取ったという証明書。受領書。
    1. [初出の実例]「下げ渡したら請書(ウケショ)が入(い)るから、印形を忘れずに持って御出(おいで)なさい」(出典吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)

うけ‐がき【請書】

  1. 〘 名詞 〙うけしょ(請書)

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