諫早平野(読み)いさはやへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「諫早平野」の意味・わかりやすい解説

諫早平野
いさはやへいや

長崎県南東部,多良岳南麓から,西彼杵半島島原半島の各地峡部に広がる平野有明海大村湾橘湾に面し,主として本明川の形成した三角州と,有明海支湾の諫早湾岸干拓地からなる長崎県最大の平野で,水田地帯。面積約 35km2。開発の歴史は古く,諫早市南東部の小野には条里制遺構がある。明治以後の干拓では,吾妻雲仙市)地先の 2.5km2(1893着工,1930完成),森山の国営諫早干拓地 4km2(1964完成)がある。また 1989年着工の諫早湾干拓事業では,湯江(諫早市)と吾妻を結ぶ潮受け堤防の内側約 35.42km2(造成地約 9.42km2,調整池約 26km2。1999完成)が干拓された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android