諸塚山(読み)もろつかやま

日本歴史地名大系 「諸塚山」の解説

諸塚山
もろつかやま

諸塚村と西臼杵郡高千穂町境界に位置する山。標高一三四一・六メートル。主稜は東西に延び、西は赤土岸あかどきし(一一六九・三メートル)に、東は七つ山ななつやま峠・日諸ひもろ峠から山の頭やまんと(標高一〇二三・一メートル)を経て真弓まゆみ(一〇八〇メートル)九左衛門くざえもん(標高一一〇〇・六メートル)に至る。近年はほぼこの尾根筋に沿って大規模林道が開通し、フォレストピア六峰ろつぽう街道とよばれている。六峰とは西から二上ふたがみ(一〇八二メートル)・赤土岸山・諸塚山・真弓岳・九左衛門峠・速日はやひの峰(八六八メートル)をさす。地質古生代二畳紀・三畳紀の石灰岩、中生代白亜紀の砂岩などからなる。山頂にはトヤ塚・はな塚・いい塚などがあり、諸塚の名はその塚名から出たものと伝えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「諸塚山」の意味・わかりやすい解説

諸塚山 (もろつかやま)

宮崎県北西部,諸塚村と高千穂町との境界にある山。標高1342m。七ッ山または太伯山(たいはくやま)ともいう。地質は古生代の石灰岩,粘板岩,砂岩などからなる。山上には諸塚神社(1925年七ッ山神社から改称)があり,中国の呉から太伯という人物がこの山に来て参籠したという伝説がある。北麓にはフクジュソウ自生地がある。
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