日本歴史地名大系 「諸寄湊」の解説
諸寄湊
もろよせみなと
諸寄村の北西部、日本海の湾入部にある。天然の良港で、寛文年中(一六六一―七三)河村瑞賢によって西廻航路が整備されると、同航路の風待湊として発展した。湊の入口には
諸廻船往来改帳(旧西浜村役場文書)によると、文政九年(一八二六)から天保六年(一八三五)まで当湊に入津した廻船は最も少ないのが文政一二年の五八艘、最も多いのは天保四年の一一三艘で、一〇年間では計八六九艘、季節では三月から七月が多く、海が荒れる秋から冬は激減している(一一月・一二月は皆無)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報