諸手(読み)モロテ

デジタル大辞泉 「諸手」の意味・読み・例文・類語

もろ‐て【諸手/双手/両手】

《「もろで」とも》
左右の手。両手。「―突き」
(諸手)もろもろ軍隊。また、隊伍
「―にすぐれたりとの御感状をば、小幡山城に下さる」〈甲陽軍鑑一八
[類語]両手両腕

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「諸手」の意味・読み・例文・類語

もろ‐て【諸手・両手・双手】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「もろで」とも )
  2. 左右の手。二つの手。両手(りょうて)。⇔片手
    1. [初出の実例]「春まきし山田の苗は生ひにけるもろてに人は引きも植ゑてむ」(出典:重之集(1004頃)百首)
  3. ( 諸手 ) 多くのいろいろな部隊。また、隊伍。しょて。
    1. [初出の実例]「何方へなりとも、おち候へ。路次のわづらひも、候まじ。諸手(モロテ)へ、おほせ置たとの御事で、おじゃった」(出典おあむ物語(1661‐73頃))

しょ‐て【諸手】

  1. 〘 名詞 〙 多くのいろいろな部隊、または隊伍。諸隊
    1. [初出の実例]「諸手(ショテ)にすぐれたりとの御感状をば、小幡山城に下さる」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一八)

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