デジタル大辞泉
「豊干」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
ぶかん【豊干】
- 謡曲。四番目物。宝生流。廃曲。作者不詳。中国寒山寺の僧が天台山の国清寺を訪れると、豊干禅師・寒山・拾得の亡霊が現われて、寒山と拾得が豊干の弟子になったいわれや、寒山は文殊、拾得は普賢、豊干は彌陀の化現であることなどを語って消える。夜、僧の夢の中に三人がそれぞれ仏体となって現われ舞楽を奏する。豊漢禅師。寒山拾得。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
豊干
ぶかん
Feng-gan
中国,唐の禅僧。経歴未詳。天台山国清寺に住し,奇行の多い僧として知られる。とらに乗って寺内を歩き,寒山拾得らと親交を結び,古くから画題として取上げられた。とらにまたがった『豊干図』,寒山拾得とともに描かれた『四睡図』がある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の豊干の言及
【寒山・拾得】より
…既成の仏教界からも詩壇からもはみ出した孤高な隠者として300余首の詩を残した。拾得と豊干(ぶかん)とは,寒山伝説がふくらむ過程で付加された分身と認められる。その詩は独自の悟境と幽邃(ゆうすい)な山景とを重ね合わせた格調高い一群のほかに,現世の愚劣さや堕落した僧侶道士を痛罵した一群の作品があり,ともに強固な自己疎外者としての矜持(きようじ)を語っている。…
※「豊干」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 