デジタル大辞泉 「豎」の意味・読み・例文・類語 じゅ【豎】[漢字項目] [音]ジュ(呉) [訓]たつ1 たつ。たてる。「豎立」2 子供。また、小姓。小役人。「豎子・豎吏」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「豎」の意味・読み・例文・類語 じゅ【豎・竪】 〘 名詞 〙① 縦(たて)。特に、漢字の縦の画(かく)をいう。[初出の実例]「豎の三点に横の一点を加ては山也」(出典:壒嚢鈔(1445‐46)一四)[その他の文献]〔梁簡文帝・明月山銘〕② 仏語。真宗の二双四重の教判で説く、横(おう)に対する語。次第順序を経ることで、仏道修行をつみかさねて漸次悟りに向かって進んでいく自力聖道門をさす。[初出の実例]「就二菩提心一有二二種一、一者堅、二者横」(出典:教行信証(1224)三)③ =しゅ(主)⑨ 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「豎」の読み・字形・画数・意味 豎15画(異体字)竪人名用漢字 13画 [字音] ジュ[字訓] しもべ・たつ[説文解字] [字形] 形声声符は豆(とう)。豆に・(じゅ)の声がある。〔説文〕三下に「堅く立つなり」(段注本)という。部首に「(けん)は堅なり」とあり、を堅、豆を樹立の意とするものであろう。字はまた俗に竪に作る。籀文(ちゆうぶん)の字形は殳(しゅ)に従っており、それならば豆(鼓形の腰かけ)にかけた臣(臣豎)に殳を加える形となり、神につかえる臣豎を原義とするものと思われる。「たつ」の意は、樹との通用義であろう。[訓義]1. しもべ、神に仕える徒隷、こども。2. したやく、こもの。3. 樹と通じ、みじかい、たつ。4. たてる、たて。5. まっすぐ、ただしい、なおい。[語系]豎・樹zjioは同声。儒・嬬・孺njio、需・sioは声近く、これらはもと需が雨乞いの巫で、他もその関連の語。豎もその系統の語であった。戲(戯)は武事をいう字で、虎形の神が豆に腰かけ、後ろから戈を加える形。豎は神の徒隷たる臣が豆に腰かけ、後ろから殳を加える形で、両字はその造字法がきわめて似ている。[熟語]豎衣▶・豎官▶・豎義▶・豎議▶・豎柵▶・豎子▶・豎児▶・豎儒▶・豎臣▶・豎人▶・豎毛▶・豎吏▶・豎理▶・豎立▶[下接語]閹豎・猾豎・牛豎・凶豎・愚豎・群豎・豎・侍豎・醜豎・小豎・豎・奴豎・童豎・豎・内豎・二豎・匹豎・嬖豎・牧豎・僕豎・庸豎・両豎 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報