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しゅ'Ādōn; Kyrios; Lord

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


しゅ
'Ādōn; Kyrios; Lord

ユダヤ教徒やキリスト教徒が至高神をさして呼ぶ言葉。古来ユダヤ人は神の名を口にすることを恐れはばかって,アドナイ (わが主) と呼び,旧約聖書中の神名もそのまま読まず,アドナイと読み替えた。そのため,神の名は一般にヤハウェといわれているが,正確な読み方はわからない。セプトゥアギンタではそのまま主を意味するギリシア語のキュリオスに訳され,これが新約聖書にも受継がれた。そこでは主はおもに神であるキリストをさす。

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デジタル大辞泉の解説

あるじ【主】

一家の長。主人。「旧家の
集団を統括する人。「一国一城の
持ち主。「部屋の
饗設(あるじもう)け」に同じ。
「方違(かたたが)へに行きたるに、―せぬ所」〈・二五〉

おも【主/重】

[形動][文][ナリ]重要なさま。中心になるさま。「この地方の―な産物」「―なメンバー」
[名](ふつう「オモ」と書く)狂言用語。
主役のこと。現在はシテという。
主(おも)あど」の略。

しゅ【主】

自分が仕える人。主人。
国家や家、また集団などのかしらとなる人。「なら家来も家来」
中心となること。また、そのもの。「住民がになって活動する」「情報交換をとした会合」⇔
キリスト教で、神、またはキリスト。→主たる主として

しゅ【主】[漢字項目]

[音]シュ(漢) (呉) [訓]ぬし おも あるじ
学習漢字]3年
〈シュ〉
家に控えて客をもてなす人。「主客主人
支配・所有関係の中心となる人。「主従君主戸主社主船主亭主店主当主藩主盟主喪主(もしゅ)領主
キリスト教で、キリストのこと。「天主
中心となる。中心となって事をする。「主演主義主権主宰主催主将主題主張主要主力民主
はたらきかける側。「主観主語主体自主
〈ス〉仏教で、寺のかしら。「座主坊主(ぼうず)法主(ほっす)
〈ぬし〉「株主神主地主名主荷主家主
[名のり]かず・つかさ・もり
[難読]主計(かずえ)主典(さかん)主帳(さかん)主政(じょう)主税(ちから)主殿(とのも・とのもり)主水(もんど・もいとり)

しゅう【主】

《「しゅ」の音変化》主人。主君
「―の気に入らぬからといって」〈鴎外阿部一族
[補説]江戸時代以前の表記は「しう」がほとんど。

す【主/子】

[接尾]人名または人を表す名詞に付いて、親愛の気持ちや軽い敬意を表す。特に遊里で用いる。
「ああ、是々(これこれ)太夫―、待って貰(もら)はう」〈伎・韓人漢文〉

す【主/守】[漢字項目]

〈主〉⇒しゅ
〈守〉⇒しゅ

にし【主】

[代]《「ぬし」の音変化》二人称の人代名詞。あんた。おまえ。
「これさ―たち、物さ問ひ申すべい」〈浄・碁盤太平記

ぬし【主】

[名]
その社会・集団などを支配・統率する人。あるじ。「一国の」「世帯
所有者。持ち主。「地
動作・行為の主体。また、ある事柄の主人公。「声の」「うわさの
山や川などに古くからすみ、霊力があると信じられている動物。転じて、ある場所に長くいる人。「沼の」「この学校の
夫。また、定まった情夫。「ある身」
[代]二人称の人代名詞。
敬意や親しみを込めて相手を呼ぶ語。多く同輩以下の男性に対して用いる。→おぬし
「―はいづくへぞなど、語らひ行くほどに」〈今昔・二九・二三〉
女性が親密な男性を呼ぶ語。
「もし、―が逢ひたがらしゃんすその人に」〈伎・助六
[接尾]人名や呼称に付けて、軽い敬意を表す。男性に用いることが多いが、まれに女性にも用いる。
「源氏木曽冠者義仲―は」〈吾妻鏡・一〉
[下接語]県(あがた)主網主家主馬主売り主送り主御(お)主買い主飼い主抱え主貸し主株主借り主神主・倉主・地主救い主世帯主名主荷主船主持ち主雇い主家(や)主吾(わ)主

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

ぬーし【主】

沖縄の泡盛原酒素焼き大甕に入れ、地下蔵で5年熟成させる古酒。原料はタイ米黒麹。アルコール度数30%、43%。蔵元の「ヘリオス酒造」は昭和36年(1961)創業。所在地は名護市字許田。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

大辞林 第三版の解説

あるじ【主】

一家の長。家や店などの長。主人。
一国の長。主君。 「一国一城の-」
客を招いた人。また、主人として客をもてなすこと。あるじもうけ。 ↔ 「この-(=主人)の、また-(=モテナシ)のよきをみるに/土左」

あろじ【主】

その家の主。主人。あるじ。 「はしきよし今日の-は磯松の常に居まさね/万葉集 4498

しゅ【主】

自分が仕え従う人。あるじ。主人。しゅう。
国家・団体・家などのかしら。
中心となること。また、その物事。おも。 ↔ 「若い人が-になる」 「勉強よりも遊びの方が-だ」
キリスト教で、神またはキリストをいう。 → 主たる(連体)主として(副)

しゅう【主】

〔「しゅ(主)」の転〕
主人。主君。 「ありがたきもの。…-そしらぬ従者/枕草子 75

す【主】

( 接尾 )
人の名または人を表す名詞に付いて、軽い敬意や親愛の気持ちを表すのに用いる。 「ああ、これ〱太夫-、待つて貰はう/歌舞伎・韓人漢文」

にし【主】

( 代 )
〔「ぬし」の転〕
二人称。おまえ。きさま。 「次郎やい、-が馬おまあ、誰が馬だ/滑稽本・膝栗毛 2

ぬし【主】

( 名 )
一家の主人。あるじ。 「世帯-」
所有者。 「持ち-」 「地-」 「株-」
動作、または動作の結果生じた事柄の主体。また、その当人。 「落とし-」 「拾い-」 「声の-」
山・沼・森などに古くから住み、あたりを支配していると考えられている大きな動物。また、一つの職場・場所などに古くからいる人をたとえていう。 「森の-」 「沼の-の大なまず」 「学校の-」
亭主。おっと。 「 -ある身に、此やうな無作法は覚悟なうてはならぬはず/浄瑠璃・卯月の紅葉
ある土地や集団・社会などを支配し、つかさどる人。 「時頼朝臣の子、時宗といふぞ相模守、世の中はからふ-なりける/増鏡 草枕
自分の仕える人。主人。 「我が-のみ魂賜ひて春さらば奈良の都に召上げたまはね/万葉集 882
(「…のぬし」の形で)人名などの下に付けて、敬称として用いる。 「仲麻呂の-/土左」
( 代 )
二人称。
敬意をもって相手をさす。もっとも、尊敬の度はさほど高くなく、同輩以下の者に対して用いることが多い。あなた。 「 -は、その御時の母后の宮の御方のめしつかひ、高名の大宅世次とぞいひ侍りしかしな/大鏡
近世、女性から夫・恋人など特定の男性を親愛の意をこめていう。また、遊女が客に対していうのにも用いる。あなた。 「 -のやうなものをとめ申すもんでおざんすか/洒落本・遊子方言」
三人称。近世、遊女が客のことを親愛の意をこめていうのに用いる。あの方。 「 -の名をおしりなんせんか。番町さんと申しやす/洒落本・遊子方言」
[句項目]

のし【主】

( 代 )
〔「ぬし」の転〕
二人称。同等またはそれ以下の相手をさしていう。おまえ。 「ひやあ、-やあ、うへのの長太ぢやないか/滑稽本・膝栗毛 5

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


しゅ
kyriosギリシア語

『旧約聖書』では神は主であるという場合、それは神が万物の創造主、宇宙と全人類の唯一の主権者、生と死との支配者であることを意味する。ヘブライ人は神の名ヤーウェを唱えず(「出エジプト記」20章7)、これを主(アドーナーイ)とよび、ギリシア語訳『旧約聖書』では、ヤーウェを主(キュリオス)と訳している。『新約聖書』では初代教会は十字架の死と復活のイエスへの信仰から「イエスは主(キュリオス)である」(「コリント書」12章3、「ピリピ書」2章11、「ロマ書」10章9など)と告白した。これはイエスを神と告白することと同じであって、初代教会以来の基本的信仰である(「コリント書」16章22)。[野口 誠]

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