貨殖(読み)カショク

精選版 日本国語大辞典 「貨殖」の意味・読み・例文・類語

か‐しょくクヮ‥【貨殖】

  1. 〘 名詞 〙 貨財資産をふやすこと。利殖。
    1. [初出の実例]「賜親王已下五位已上糸各有差、其明経〈略〉貨殖、恪勤工巧武士、惣五十五人賜糸人十絇」(出典:続日本紀‐宝亀二年(771)一一月丙午)
    2. 「田園(たはた)を多く購(あがなひ)求め、且里人に金を貸て、貨殖(クヮショク)に賢(さかし)きものにぞありける」(出典:読本近世説美少年録(1829‐32)三)
    3. [その他の文献]〔論語‐先進〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「貨殖」の読み・字形・画数・意味

【貨殖】か(くわ)しよく

金もうけ。〔論語先進〕賜(子貢)は命を受けずして殖す。(思わくで取引)すれば(しばしば)中(あた)る。

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