贄殿(読み)ニエドノ

デジタル大辞泉 「贄殿」の意味・読み・例文・類語

にえ‐どの〔にへ‐〕【×贄殿】

大嘗会だいじょうえのとき、悠紀ゆき主基すき内院において神供じんくを納めておく殿舎
宮中内膳司ないぜんしにあって諸国から献上の贄を納めておく所。
貴人の家で、食物とする魚・鳥の類を蓄えたり、調理したりする所。

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精選版 日本国語大辞典 「贄殿」の意味・読み・例文・類語

にえ‐どのにへ‥【贄殿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大嘗祭(だいじょうさい)の時、悠紀(ゆき)主基(すき)の内院の中にあって、神供などを納めておく殿舎。
    1. [初出の実例]「縦三間御贄殿一宇」(出典:貞観儀式(872)二)
  3. 内膳司にあって、諸国から献上された贄を納めておく所。
    1. [初出の実例]「今日、采女町焼亡、内膳司贄殿同焼」(出典:日本紀略‐長和二年(1013)一一月二九日)
  4. 貴人の家などで、魚や鳥などの食料を入れておく所。また、魚鳥などを調理する所。
    1. [初出の実例]「贄殿(にへどの)を造りし処は、即ち贄田(にへた)の村と号け」(出典播磨風土記(715頃)賀古)

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